北海道新聞 卓上四季 清宮イズム(11月28日)
数値化万歳。数字に敵うもの無し・・・一部を。
▼ラグビーの関東大学リーグ対抗戦グループで五連覇を決めた早大の清宮克幸監督の斬新さはプレーの巧拙を数値化したことだ。松瀬学著「早稲田ラグビー再生プロジェクト」(新潮社)によると、試合後に「ゲーム評価表」を作った▼表は「良い」と「悪い」に分かれており、ボールに触れた回数、タックルの成功と失敗、反則回数などの項目ごとに選手を評価する。プラス、マイナスで合計点数も表示されるから貢献度がひと目でわかる▼選手の奮起を促すのが狙いである。練習でも「フォローが遅い」としかるのではなく、「一秒遅い」と指摘する。こうすれば選手の目標がはっきりする。ビデオによる分析も活用するが、試合の全部を見せるのではなく、肝心な場面を編集して反省点を示す▼学生たちは偏差値という数字を気にしながら育ってきた。テレビ映像から情報を得ることも多い。清宮監督の数値化とビデオの有効利用は、選手たちにとっても受け入れやすかったのだろう▼選手育成は、しかるだけでなく、手順と目標を具体的に示すことが大切だ。ラグビーだけの話ではないようである。
気になったこの部分。
練習でも「フォローが遅い」としかるのではなく、「一秒遅い」と指摘する。こうすれば選手の目標がはっきりする。
試合・練習に同じ場面など(※限りなく近いシーン、似ているといえなくも無い場面はあるといえばあるが)ほとんど存在しない。全てが新しい状況。
「一秒遅い」とは。
どの場面・状況・対戦相手(※相手の走力により“一秒”のタイミングにズレが生じる。対戦相手のコンディションも関わってくるだろう。勿論自らのも)・天候etc・・・においての“一秒”なのか。
料理をしている時。
味付けするのに(例えば塩こしょうが)「一秒遅れた」「OOOOO粒少ない」と言え、ということらしい。
一つだけ。
データ嫌いではありません。“過度”なものでなければ。