0⇔∞(仮・はてなブログ継続)

こちらのブログは、はてなダイアリーの同タイトル日記から継続しています=管理人は一緒。Twitterと以前のブログ含め管理人筆者は生物学的にも精神的にも生まれてから約半世紀変わらず2000%男ですよ。

閑雲野鶴

 かんうんやかく(このタイトル2回目かもしれないけど、本当にこんな気分だからどうでもいい)。 
 管理人は今、とっても楽しい。
 そんなに余裕な状態じゃないのはずーっと変わらないけれど、とにかく楽しい。

まさか

  • 先月末の出来事ですが、ブログに書いておこうと思いまして。アメリカ競馬の年度表彰エクリプス賞各賞が発表されましたね。人馬、グループ等が毎年受賞してますが、今年は競走馬に1つ特徴がありました。それは、全部門の受賞馬父系とBMS(ブルードメアーサイヤー=競走馬のお母さんのお父さん)に1977父系(ダンツィヒデインヒル、ヌレイエフ、ファッピアノ、クリスエス、ノウンファクト、トーファン他)が関与している馬が1頭もいなかったのです。牝系は未確認ですけれど、5代血統表を見れば勿論その血は流れています。しかし、一応主要なランキングが発表されている影響力が強いとされるその2か所に名前が無かった。昨年度1977父系が北米競馬において全然活躍しなかったわけではありません。各賞の投票結果も発表されてますが、カーターハンディキャップGrⅠ、メトロポリタンH GrⅠと2勝したヴェコマ(キャンディライド/ファッピアノ)は年度代表馬や最優秀ダート古馬等で僅かですが投票されています。発表直前に行われたペガサスワールドカップターフGrⅠを勝ったカーネルリアム(リアムズマップ/アンブライドルズソング父系/ファッピアノ)は父系に、ブリーダーズカップダートマイルGrⅠとペガサスワールドカップGrⅠを連勝したニックスゴーはBMSがアウトフランカーダンツィヒ父系)な様に、当然毎年世界中でGrⅠを勝っている父系ですので活躍馬はいますが、昨年度の北米はそれ以上に”以外で構成された血統背景の競走馬が主役だった1年”だったわけです。年度代表馬投票4頭中ヴェコマ以外の3頭は”以外”。最優秀3歳牡馬一騎打ちの2頭も”以外”。最優秀ダート古馬上位4頭には先ほどのニックスゴー、ヴェコマがいるものの、ここにも”以外”な昨年ケンタッキーダービー降着で一躍名を馳せたマキシマムセキュリティが、ノンタイトル=グレード無しながら日本勢含め豪華メンバーだった高額レースサウジカップを制し、アメリカでもGrⅠを勝って名を連ねています。

...日本で例えればサンデーサイレンス父系とキングカメハメハ父系が全く使われていない競走馬だけが受賞したようなもの(そんな事が今の日本競馬に出来るわけもない!そんな技術は失われた!)。欧州で言えば1977父系とサドラーズウェルズ父系が全く使われてないようなものです。こんな事が出来るのは地球上でアメリカだけだと思います(※サドラーズウェルズ父系は、最優秀芝牡馬のチャンネルメイカーがBMSにいます)。管理人はこのブログで別に管理人が何かをしようとしなくても、競馬の血統が強さその他を証明してくれます...と、言い続けてたんですけど、まさかこんな事があろうとは考えもしなかったので、見た時にはわりと驚きました。別にこんな事のために書き残そうと思ったわけではありませんけど、「強い馬を作るのに1977父系は必要不可欠」なんてのは全く関係無い事だとその生誕の地アメリカ競馬が実証してしまいましたね。色んな意味でアメリカ競馬の懐深さを改めて思い知らされました。